大腸CT検査(CTコロノグラフィー:CTC)
大腸CT検査とは、炭酸ガスで大腸を膨らませたうえでCT撮影を行い、専用のワークステーションで画像を3D処理することで、実際の内視鏡でのぞいているような画像を再構成して、観察・診断する検査です。
内視鏡を挿入しなくても大腸の状態を確認することができ、内視鏡検査に比べて苦痛が少なく、短時間で行うことができます。
また、腸の癒着などによって内視鏡の挿入が困難な方でも検査が可能です。
当院では、腸管への吸収の速い炭酸ガスを用いているため、検査後の不快感を速やかに軽減させることができます。
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CT・内視鏡検査予約状況について
当院では、食道~胃、十二指腸を観察する上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)と、大腸を観察する大腸内視鏡検査、大腸CT検査を行っています。
大腸CT検査(CTコロノグラフィー:CTC)のメリット
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チューブは浅く挿入するだけなので、腸管を傷つけず、痛みが少ない
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立体画像を作成して観察できるので、異常を発見しやすい
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体内に吸収されやすいガスを使うので、不快感が少ない
- 妊娠中、妊娠の可能性のある方
- 一部のペースメーカーをつけられている方
- 炎症性の腸炎の疑いがある方
- 最近、バリウム検査や開腹手術を受けられた方
- 大腸ポリープ切除直後の方
また、大腸CT検査で病変が疑われた場合(がんやポリープが疑われた場合)は大腸内視鏡検査による精密検査を行う必要があります。
検査の流れ
STEP1検査前日
検査前日は検査食を摂っていただくようお願いします。
患者さんの生活に合わせ、二種類の検査食を用意しています。
18時ごろまでに検査食の夕食を摂り終え、
30分以内に1回目の下剤を飲んでいただきます。
就寝前にも、少量の下剤を飲んでいただきます。
※病状や状況によって下剤の種類や投与方法は変わります。
STEP2検査当日
起床後9時ごろまでに残りの下剤を飲み、排便が落ち着いてから来院していただきます。
食事はしないでください。
朝の内服薬がある方は必ず事前に相談するようにしてください。
※病状や状況によって下剤の種類や投与方法は変わります。
STEP3クリニック来院
指定の時間までに来院してください。
更衣室で検査着に着替えていただき、準備が整いましたらCT室にご案内いたします。
STEP4CT撮影
大腸に炭酸ガスを注入した後にCTを撮影します。
仰向け、うつ伏せの状態でそれぞれ撮影します。
1回の撮影時間は、10~15秒程度です。
炭酸ガスは空気に比べ、体内に吸収されるスピードが早く、検査後の不快感は速やかに軽減していきます。
STEP5結果説明
CTで撮影した画像を専用のワークステーションで3D処理します。
再構成し読影するには多少時間がかかりますので、約1~2週間後に結果を聞きに来ていただきます。